のむな抗生物質
日本では風邪をひくと抗生物質が処方される。
抗生物質とは細菌を殺す薬のことである。
実はただの風邪で抗生物質が出される国なんて日本ぐらいのものだ、日本の医療環境は一部おかしいところがある。
ただの風邪で抗生物質を飲むことには2つの問題点がある。
ひとつめは”本当に抗生物質が必要な時に抗生物質が効かなくなることがある”点
ふたつめは”抗生物質が体の中の良い細菌を殺してしまい体調が悪化する”点
である。
細菌は頭がいい抗生物質で細菌を殺すことはできるのだが一部の細菌は死なずにその抗生物質に対して耐性を示す。サイヤ人みたいに抗生物質で死にかけると強くなって帰ってくるのである。
ふたつめは抗生物質は人間にとって悪い菌・良い菌の区別がつかないまま菌を殺してしまう。
かなりの腸内細菌を殺してしまうので、抗生物質を飲んで下痢になった経験のある人も多いだろう。
そのため、風邪の時に抗生物質に耐性のある乳酸菌と抗生物質を同時に飲むことがある。
ただ乳酸菌だけでは解決しない。人の腸内細菌叢は複雑であり一種類の乳酸菌をのむことで逆にバランスを崩すこともある。
一度の抗生物質の投与によるダメージで腸内細菌叢は1年以上も回復しなかった報告もある。
もちろん命の危険が出てくるような細菌感染だと抗生物質を飲むべきだ。腸内細菌叢へのダメージとか言っている場合じゃない。
しかし、ただの風邪で飲んでいると知らず知らずのうちに自分の体を気付付けてしまう。
ポイント:抗生物質はできる限り飲まない。